タベタトーク
2016.10.6 Up
小説
「グランシャリオの涙」
&「笑うハムレット」
価格/各¥1,512(税込)
販売地域/全国
今回は、このサイトに関わっていただいた青目尚樹さんの小説「グランシャリオの涙」と「笑うハムレット」のご紹介です!
食べ物紹介サイトなのに小説の紹介は異例中の異例ですが、グランシャリオとは食堂車のことなので、 いいのではとスタッフ一同。これからは、料理本の紹介などもしたいしね。
食堂車が小説の舞台ですから、当然いろいろな食べ物が出てきます。それがとてもおいしそうなのですね。
登場するお料理が特上のスパイスになっています。
それらはここでご紹介できませんが、グランシャリオの秘密、登場人物のおもしろさ、ストーリーの展開に、一気に引き込まれます。
「グランシャリオの涙」のあらすじを紹介しますと、
主人公が乗り込んだ食堂車・グランシャリオは、生と死の世界をさまよっている人間に、懐かしい食べ物で「生きるか」「死ぬか」を判断させる、最後の選択の場所だった。
給仕の白髪執事と、ウェートレス。かれらとかかわるうちに、生きるとは、愛とは、命とはなんなのか、あらためて向き合う主人公。
しかし、驚くべき運命と迫り来る敵が明らかに……。
初めは不可解で、早く理解したいと読む内に引き込まれ最後は本当に感動と納得でした。
読み終わったあと今も場面々々情景が鮮明に浮かび上がる希有な作品ですね。
緞帳(どんちょう)の変化や食事のメニューなどの仕掛けが、視覚や味覚を刺激して、幻想世界のリアリティを支えている。 透明感のある文章も見事だね。
「傑作!」と何人もの方が言っているからすごいねぇ〜。 Amazonでもなんと5つ星ですよ。わたしゃ、今でも目が点でなく星になったままだよ〜。
その青目尚樹さんが、この秋、二作目を出版しました。
それが「笑うハムレット」です。サスペンスというかミステリーというか、ハラハラドキドキの作品です。
「笑うハムレット」のあらすじを紹介しますと、
劇作家志望の乙子(おとね)は、劇団の研究生。公演の資金づくりのための極秘の裏舞台に引きずり込まれる。
それは謎めいたマキラと、愛の苦しみを抱えた女性たち の〝疑似恋愛〟だった。ストーカーの正体を探るなかで、マキラに惹かれていく乙子。
公開リハーサルでのクライマックスと、もうひとつの計画……。
ヒロインをはじめ、魅力的なキャラクターが活躍する演劇ミステリー。です。
優れた小説は、「刺激的な設定」・「読めない展開」・「驚きのラスト」が必須だそうで、これにずばり当てはまります。
舞台は、疑似恋愛で公演の費用をまかなう演劇集団です。 主人公の二人とともに出てくるキャラクターの個性がしっかり立っているうえに、彼らが絡んでの展開がいいですね。
〇〇は誰かという謎が解けたあと、ラストへの展開には不意打ちを食らった。
実に、巧妙な伏線がはられている。
最後までひっぱってゆく筆力と、巧みなプロットには敬服しました。地方都市が出てくるのも、うれしい。
日本にはあまりいないタイプの作家になりそうな予感がするな。
青目尚樹さんの作品は、読み終わったあと、なんだかいい気持ちになる、と言う読者が何人もいます。
青目尚樹さんにインタビューしましたら、ご本人もそこを意識していらっしゃると。
それが何かは、お読みいただければ、分かるかも、です(笑)
読書の秋に、お薦めだよ!
最高傑作といった宣伝に欺された感のあることは多々ありますが、この二作品は決して欺しません。
展開には、欺されるけどねぇ〜(笑)
う〜ん、なかなかC子上手いねぇ。
ネタばれでもいいから、もっと話したくてたまらないねぇ〜!
こらこら(汗)
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