タベタトーク
2016.7.28 Up
志の家
札幌の老舗手打ち蕎麦屋。そば通に親しまれつづけ札幌以外からも食べに来る人が多く、鴨せいろ、天ぷらそばをはじめ、そば各種に評価が高い。 プリンスホテル北側、南向き玄関。駐車場有り。
所在地/北海道札幌市中央区南2条西12丁目
電話/011-281-1045
タベタ始まって以来のお店のガールズトークです!しかも、札幌で人気店の「手打ちそば 志の家」さんです! お品書きには、いろいろありますが、今回は、「鴨せいろ」「そばがき」「玉子焼き」の三種類に絞り込んで食べてみました。
行ったのは、A子とE子とわたしF子の三人です。 そもそもは、このタベタを企画立案してくれた作家青目尚樹さんのお気に入りのお蕎麦屋さんで、お蕎麦の話から、行ってみることになりました。
立ち食いそばには、最近入る女の子は増えてきているけど、まだまだ本格的なお蕎麦屋さんには足は向きませんよね。興味はあるんだけど。
「志の家」さんは、店の前の庭造りから凝っていて、灯籠、松などの鑑賞木などを配した日本情緒で静かにお出迎えしてくれます。 入り口の待ち長椅子、引き戸も和風造りです。
大食いのわたしでも、蕎麦屋さんにはさほど馴染みはなかったです。 ドキドキ期待に胸を膨らませていたら、まず、出てきたのが「そばがき」です。それにはびっくりしました!
これまで見たことのないカタチの代物だったからです。三人とものぞくようにどんぶりの中を見ました。 どんぶりの茹で汁のなかにそばの塊がどんと入っていました。
これは、なんだ?なんだ?って感じでした(笑)
「そばがき」は、そばを切るまえのもので、これを平たくして延ばして切ったものが今の切りそばなのです。 そばのはじまり「そばがき」だったのです。昭和時代(今もあるかも)、田舎ではおばあちゃんがそばの実をこねて、 まるまるの塊をどんぶりにいれておやつ代わりに出してくれたそう。
それが今はちょっとシャレた一品になっている。
そばの歴史などを忘れないためにも「そばがき」はいい品かもね。
それ、どうやって食べたの?
「そばつゆ」「きなこ」「砂糖醤油」があってそれにつけていただきました。このなかの二種類合わせても楽しめたよ、とにかく、おいしかった。
次に「玉子焼き」が出てきました。配膳の女性たちが食べる進み具合を調理場に連絡を入れてました。 これも大切なサービスですね。さて、わたしたち女子は本格的な「玉子焼き」を食べることもまず少ないですね。
食べたのは居酒屋さんくらいかな。東京などでは、「玉子焼き」専門店があって、お寿司屋、料亭などに卸しているくらい、 玉子焼きそのものは難しいらしい。
この街にも専門店があるらしいけど、「志の家」さんでは、ここで焼いているみたいです。中が半熟気味で、玉子焼きの味も甘過ぎずいい味。
おいしくてとろけてしまいそうでした。一人一切れずつでしたが、後を考えるとこのくらいでちょうどよかった。 ホントはもっと食べたかったけど(汗)
そこに、メインの「鴨せいろ」が登場!
(写真を見て)あ、つけ麺方式だ!
(笑)G美、「せいろ」っていったら、汁につけて食べるんだよ。考えてみると、これからの子は、つけ麺を先に知ってしまうのかな。 盛りそばも、ざるそばも、つけ麺だ!なんて驚くのかしら(汗)まあ、つけ麺に間違いはないですが。
小鉢には、鴨肉と風味を持続させるためなのか、長めに切られたネギが入っていて、さらに柚子が隠れるように入っていたよ。 またこの柚子の香りがいい。変わり風味の役割かな。わたしは鴨肉食べたの初めてだったわ。スーパーにある?
そうね、鴨肉も家ではそんなに食べないしね。もちろんスーパーにもあるわよ。たいてい肉コーナーの隅にある。 この鴨せいろもそうだけど、鴨肉は肉そのものよりダシにとっておいしさを味わうものなんですって。
せいろのそばは、白いそばでした。しかも細い。これは、更科系だよね?
そう正解。そばは江戸のそば屋の三大系統で、藪系、更科系、砂場系とあり、簡単に言えばお店の名前で、そこで出されたのが藪そば、更科そば、砂場そば、などと言われたのです。でも、それぞれそばの実の削り方がちがい、黒かったり、白かったりします。ここのは更科系だから、白いそばなんですね。詳しくは、今度機会があったら(笑)
韃靼そばっていうのは?
韃靼そばは漢方薬系だから、ちょっとちがうのです。
「志の家」さんの、そばが出てくる時間、配膳の女性たちの心配り、店内の飾り全てが快適でした。
そばファンの年齢層は割と高いせいもあって、あちこちの評価は、3.5ちょっとと厳しい点数が多いようですが、 わたしたち女子からみると、満点にちかいお店、おそばと言える気がします。
若い女子たちも、どんどんそば屋体験してほしいですね。今や一人でも、お友達とも気軽に入れるお店です。
そばは好みがそれぞれなので、自由に楽しんでください。これは怒られるかも知れませんが、 落語家が言っていたと思うのですが、そば通は巨万(ごまん)といるが鮨通はあまりいない。
つまり、そばは庶民の食べ物って、わたしゃ解釈したねえ。
あれ、いつのまに、C子参加したの? そのとおりで自由に自分評価していいのですね。自分がおいしい、好きだなと思えばそれでいいのです。
わたしゃ、こんどは、お鮨屋さんトークに、ぜひ、ぜひ、参加しますぜ。
置いていったら、お仕置きですぞ(にんまり)
恐ッ(汗)
電話/011-281-1045
営業時間/11:15〜17:00
定休日/日曜日